私が、小さかった頃、5歳ぐらいでした。
父は靴を作っていました。
その傍らで、私は遊んでいましたが、いつもこのお話をしてくれました。
天照大神または天照大御神
日本神話の主神として登場します。女神として解釈されています。
父は、伊邪那岐命(イザナギノミコト)
神代の昔、空の上に高天原という神々の世界がありました。
太陽の神、天照大神(あまてらすおおみかみ)様や弟の須佐之男命(すさのをのみこと)
様、その他、多くの神々が暮らしていました。
須佐之男命様は、田んぼの畦を壊したり、馬の皮を逆剥ぎにしたり、大した暴れん坊でした。
あまりにひどい悪戯に、お怒りになりました天照大神様は「天岩戸」と呼ばれる洞窟にお隠れになりました。
太陽の神様がお隠れになると世の中は、真っ暗になりました。
食べ物が育たなくなったり、病気になったりと大変なことが次々と起こりました。
困りました八百万(やおろずの)の神々は、天安河原(あまのやすかわら)にお集まりになられ相談されました。
ご相談の結果、天岩戸の前で、色々なことが試されていきます。
まず、長鳴鳥(ながなきどり)を鳴かせてみせます。
「鳴かせてみました長鳴鳥」これが今の鶏です。
朝、鶏が鳴きますと太陽が昇ってきます。鶏の鳴き声には太陽の神様を呼ぶ力があるという
事で、鳴かせてみます。
現在でも鶏を放し飼いにしている神社がありますが、元はこの長鳴鳥から始まっています。
しかし、天岩戸の扉はあかず、失敗しました。
次に天細女命(あめのうずめのみこと)様が招霊(おがたま)の木の枝を手に持ち
舞をされ其の回りでほかの神々で騒ぎ立てます。すると、天岩戸の中の天照大神様は、
「太陽の神である自分が隠れているから、外は真っ暗で、みんな困っているはずなのに、外ではみんな楽しそうに騒いでいる。これは、そうした事か?」
と不思議に思われて天岩戸の扉を少し開けてご覧になられます。
神々は騒いでいる理由を伝えます。
「あなた様より美しく立派な神がおいでになりました。」
「お連れいたします。」
と言い鏡で天照大神様のお顔を写しました。自分の顔だと分からなかった天照大神様は、
もう少しよく見てみようと扉を開いて体を乗り出しました。
その時、思兼神(おもいかねのかみ)様が天照大神の手を引き、岩の扉を手力男命(てぢからをのみこと)様が開け放して天照大神様に天岩戸から出ていただくことができました。
そして、世の中が再び明るく平和な時代に戻ったと言われます。
暴れた須佐之男命様は反省し、天岩戸の里を離れ、出雲国に行かれ八岐大蛇を退治します。